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ラクな姿勢って腰痛にどうして良くないの?

腰痛,姿勢

だらんとした座り方、背中の丸めた姿勢。誰もが一度は「この姿勢やめた方がいいよな」と気になったことがあるでしょう。でも、正直なところ、ラクな姿勢って気持ちいいのでついつい続けてしまうもの。

では、このラクな姿勢はどんな影響を及ぼすのか、ちょっと考えてみましょう。

ラクな姿勢は筋肉の使い方が偏る

腰痛,姿勢

ラクな姿勢、例えば「猫背」と呼ばれる姿勢は、その名前からしてわかるように、背中が丸まり、頭が前に傾いてしまう特徴的な姿勢です。

この姿勢を続けると、身体のさまざまな部位に偏った負担がかかります。例えば、頭を支える役割を果たす首や肩の筋肉は、通常の姿勢よりも大きなストレスに晒されます。

これによって、これらの筋肉は疲労し、こりや痛みが生じやすくなります。特に、頭痛は頭部の筋肉の緊張から発生することがあり、猫背が頭痛の原因となることがあります。

そしてお腹の筋肉は使わないのでたるみ、腰の筋肉も伸ばされたままなので筋力が落ちがちに。
姿勢を保つ筋力が低下し、よりラクな姿勢をとるようになるという悪循環になってしまいます。

 

背骨のS字カーブが崩れてCの字になる

私たちの背骨は、S字状に曲がっていることが理想です。しかし、ラクな姿勢を続けることで、首と腰の前弯がなくなるとこのS字カーブが崩れてしまい、Cの字になることがあります。

Cの字になると体の重心が前にずれ、首や腰を支えにくくなり、筋肉にさらに負担がかかります。

また、骨格を形成する際に骨と骨をつないでいる靭帯は、この姿勢に伴って伸びてしまいます。

靭帯が伸びると、関節や椎間板にズレが生じ、痛みを引き起こします。

ぎっくり腰や椎間板への負担増大

さらに、ラクな姿勢を続けていると、伸びきった靭帯がうまく戻らず、背骨の関節に挟み込まれることがあります。これは、ぎっくり腰の原因の一つとなります。

こうしてバランスが崩れて体がゆがみ、椎間板への負担が増大した状態が続くと、変形やヘルニアにつながる可能性があるのです。そこまで行くと、骨や椎間板を元の状態に戻すことはできません。

慢性的な腰痛が続いたり、再発を繰り返してしまうような腰になってしまいます。

こうして見てみると、ラクな姿勢は一見気持ちいいものの、身体にとっては大きな負担をかける要因となります。

ですから、日常生活での姿勢に気をつけ、適切な姿勢を保つことは、健康を維持し、痛みや不調から守る一歩と言えるでしょう。

姿勢の改善を少しずつでも意識して、ラクな姿勢で腰痛を悪化させないように気を付けましょう。

 

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